旅するノームの不思議な実験

ドイツの精密スケール製造企業のプロモーションとして、かわいい物理実験が行われている。
西洋版たぬきの置物とでも言うか、洋式ガーデニングではポピュラーな妖精の置物"ノーム"を世界各地に送って重さを量っているそうな。
地球はジャガイモのようにデコボコしてて、微妙に重力が変わる→「同じものでも重さが変わる」。
ハカリメーカーが実際にそれを実験してみましょう！ということらしい。

記事で、思いついたのは"「旅するノーム」と呼ばれるいたずら"とされていますが…個人的に少し違和感があったのでちょっと調べてみました。

違和感を感じたのは、記事では「他人の家の庭にあるノームを盗み、色々な場所で撮影してインターネットに公開し、その後ノーム本体を元の家に戻す」と説明されているけど…インターネットに公開？
確かに数年前に流行った記憶はあるけど、インターネット上のお遊びでなくてプリントされた写真じゃなかったっけ？…また最近流行ってるのかしら？

と、旅するノームの情報を探してみたら…結構歴史があるんですね。

まず旅するノームの情報を探して出てきたのは2008年のイギリス。
http://garakuta.oops.jp/wordpress/?p=448
http://garakuta.oops.jp/wordpress/?p=449
１２カ国を旅し、４８枚の写真ととも添えられた手紙が詩的で素敵。

でも、もっと前じゃなかったっけ？と探して出てきたのが、2001年のフランス映画『アメリ』
http://mini-post-uk.blogspot.jp/2009/05/blog-post_05.html

そういえばアメリは見たけど、これも何かを真似たものだったような…？
でも色々検索しても上手くたどり着かないので一か八か英語で検索したらwikiが。
http://en.wikipedia.org/wiki/Travelling_gnome_prank

ここではオリジナルは1986年のオーストラリアらしいですが、要出展とのこと。
とりあえず「ポピュラーにしたのはアメリ」というのは日本とも共通のようです。


それからもう一つ違和感なのは、いたずらじゃなくて人々の手を渡って世界を旅したテディベアじゃなかったっけ？って気が。

で、探して出てきたのは1998～99年のテレビ番組。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%81%AE%E6%9C%A8%E9%A6%AC_(%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E7%95%AA%E7%B5%84)
…これ見たような気がするけど、たしか海外で流行ったムーブメントのパクりだったはず…wikiにもパクりが趣旨の番組だったみたいだし。

さらに探してこれかな？というのがやっと出てきたけど書籍なので詳細はわかりませんでした。
http://nikitoki.blog.so-net.ne.jp/2010-02-20-3
書籍の商品説明では初版は99年のものを加筆したようですので、できごとの少し後で書籍化という流れを考えるとこれが元の出来事を扱ってそうです。

テディベアがはこんだ夢

• 作者: 春日 幸子
• 出版社/メーカー: 講談社
• 発売日: 1999/05
• メディア: 単行本

テディベアがはこんだ夢 (講談社青い鳥文庫)

• 作者: 春日 幸子
• 出版社/メーカー: 講談社
• 発売日: 2002/05/24
• メディア: 新書

また、最初の旅するノームと旅するテディが合わさり、最近記念写真の一環で自分のお気に入りのぬいぐるみを観光地で撮影する人が増えてることもあってか、海外ではついにぬいぐるみ向け観光ツアーがあるそうです(´∀｀*)

ぬいぐるみをツアー会社に送ると観光地で写真撮影してくれて、CDに焼いて送ってもらえるというもので90ユーロ。150ユーロでアロマやマッサージのオプション付きコースも！

子供の頃から大切にしてるような唯一無二の大切なぬいぐるみだと紛失とか怖いですが、最近お気に入りのぬいぐるみとかだったら良いサービスだなぁと思う。
2010年の記事なので今はちょっと違うかもしれないけど一万円ちょっとは安いね。
…今もやってるのかわからないけど(´・ω・｀)

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