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女性研修員に噛み付いたチンパンジーのパン君に対する志村けんさんのコメントにイラっとした件 [*ニュース&読み物]

公演終了直後に舞台袖にいた女性研修員に噛み付き、入院約二週間のケガを負わせたチンパンジーのパン君について、テレビで競演していた志村けんさんがブログで想いを綴っています。
http://ameblo.jp/shimura--ken/entry-11351681943.html
事件について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%81%8F%E3%82%93#.E4.BA.8B.E6.95.85

私もどちらかと言えば割りと動物は好きな方ですが、野生動物など自然な姿の方を好んでいるのもあってか、"ペット化"に近い発言にイラっとしました。

問題部分だけ抜き出すと恣意的な編集と取られかねないのでブログ記事を引用しておきます。

------------------------------
これは私志村けんの事です
テレビではパン君暫く見れないかも
私達のなかでは パン君
大好き
いい子です
放送しなくてもパン君に 会いに行きます
そのアシスタントの女性にも 癒しに行きたい
動物は優しいよって(*´∀`*)

人は動物からどんだけ癒されるか(*´∀`*)
ただ言葉がしやべれないだけ
人間より優しい(*´∀`*) 家族を大事に 兄弟も仲良く 変な虐めじゃなくて
この写真 パン君好きな人保存です
私偉そうな事言えませんが
生きてる幸せ 今を 大事に
私も何があるか解りません
パン君は笑いませんが
私と宮沢さん 近くにいるスタッフには笑顔が解ります
自然に行きましょう(‘o‘)ノ
------------------------------

…ここで"ペット"が好きな人なら違和感は沸かないかもしれません。


ですが、元々芸をする動物というのは人間の都合に合わせて矯正することで飼いならされた状態。(※)
チンパンジーだって、野生状態であればそれなりに暴力的な生き物です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/チンパンジー

他のサル類と同じで、集団内での優位性を表すための闘争や縄張り争いなどによって命を落とすこともあれば、ライオンなどと違って乱交配によって自分の子供の区別が付きもしないのに子殺しまであります。

それを志村さんは"人間より優しい(*´∀`*) 家族を大事に 兄弟も仲良く 変な虐めじゃなくて"とは、勝手にテレビとして都合よく作られたイメージです。


それになにより、調べてみたらそもそもパン君自体が希少動物に過度な擬人化をしてるとすでに何年も前から問題にされてきたらしい。

(Wikiより)
環境省の見解:チンパンジーは「種の保存法」によって、学術研究・展示・繁殖、その他省令で定める目的に限って許可を得ての譲渡が可能であるが、環境省はパンくんとは明言していないながらも、チンパンジーに繁殖をさせる体制がとられていない恐れがあるとして行政指導を行っている。
時間拘束が繁殖の妨げという解釈で、テレビ撮影は園内で、番組出演者との交流、衣服の着用、人真似、演技、芸、劇団公演などには反対していない。

日動水(日本動物園水族館協会):「過度な擬人化は倫理要綱に抵触する」と業界の自主規制に基づき、パンくんの取り扱いに関する見直しを園に求め、2008年園に対し退会を勧告。2009年自主退会。

チンパンジーのサンクチュアリ設立を目指している団体ではエンターテインメントに使われるチンパンジーの問題点が細かくまとめられています。
http://chimp-sanctuary.org/oursanctuary/entertainment.htm


そんなわけで、本来の姿を隠して"擬人化された生態"を本来の姿として主張する志村さんには、私はガッカリでなりません。
今回の事故も、もっと早く引退させるべきだった管理的な問題の可能性もある。
J-CASTによると、この事故について財団法人日本モンキーセンターの加藤章園長は、「チンパンジーは6歳から7歳を超えると感情を保てなくなり危険である」と前提した上で、「チンパンジーの扱いに慣れていない研修生をパンくんと同じ土俵に上げるべきではなかった」、「パンくんはすでに10歳で、阿蘇カドリー・ドミニオンの施設では扱うのは困難だった。もっと早く引退するべきだった。」と述べた。 一方、スポーチニッポンによると、園の広報担当者は「襲った原因は不明」としたが、「チンパンジーは繁殖期に向かうと、雌への優位性を示そうと攻撃的になる“ディスプレー行動”という習性がある」と話し「研修生を雌として見ていた可能性もある」という。「母親が育児放棄をして人間に育てられたため、ほかの個体より、はるかに人に親しんでいる。それだけに驚いている」と話した。園によるとパンくんは本格的な繁殖準備に入るため、来年4月までの予定で引退公演に出ていたが「今後のショー開催は厳しい」と見解し、一般公開も当面見合わせる。(wikiより)



※補足:芸をする動物に対する私の考え
それによって知能レベルが推し量れたり研究材料にもなりますし、純粋に芸が好きな個体もいるでしょうし、見た人に興味を持ってもらうことで動物への理解を深める・保護活動を知ってもらうなどの利点もあるので、芸のみならず生活などすべてにおいて十分な配慮の上で行って本来の姿も啓蒙するなどであれば、動物の芸全てを批判するほど神経質には反対はしません。
イルカや鳥、イヌなど自発的に芸やマネをしたり順応力が高い動物もいますし。(補足終わり)



別の問題でカチンと来たのが、
"そのアシスタントの女性にも 癒しに行きたい
動物は優しいよって(*´∀`*)
人は動物からどんだけ癒されるか(*´∀`*)
ただ言葉がしやべれないだけ"           …という部分。

まず一つ、被害に合われたのは研修員ですから自ら志願して"動物のプロ"になろうとしてる卵である人に対して、テレビで競演しただけの人間が「動物は優しいよ」と"癒したい"という謎の上目線がとても印象悪く感じます。
私はさんざん上で粗暴性を挙げましたが、動物のプロになる方たちはそれらを弁えた上での"愛"があるからなれるわけで、愛すべき点は言われなくてもわかっているだろうし。
もし彼女がPTSDを負っていた場合は…例えばレイプされた女性に対して「男は本当は優しいんだよ」なんて諭しに行くくらい無神経な発言になり、どっちに転んでも無神経な発言に思えます。

それともう一つ、"人は動物からどんだけ癒されるか(*´∀`*)ただ言葉がしやべれないだけ"というのは、逆に言葉がしゃべれないから勝手に人間がいろんな意味を投影して勝手に癒されるんで(ペットなんかは特にそういう存在、自分も飼ってましたし…)、「ただ言葉がしやべれないだけ」というのにはちょっと違和感。

今回の件、言葉がしゃべれたら襲わなかったとでも言うの?と。
なにか不快なことがあったので襲ったのならまだしも、もし推測どおりディスプレー行動だったら言葉でどうって問題ではないよね。「オレは強い男だぞー」って暴れただけだから。



…と、まあ色々な部分でガッカリな志村さんです。
若い頃(自分が子供の頃)は志村さん好きでよく番組は見ていたのに。。。

『志村どうぶつ園』という番組も、とても"ペット好き"や表面的に動物が可愛ければ良いという層向けな印象が強いため、何度か見てるんですけどなんかしら解せない部分が気にかかって、大抵耐え切れずに途中でチャンネル替えてます(´・ω・`)
希少動物の赤ちゃんをお世話したり、ウラヤマけしからんしw(;´∀`)


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