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数年ぶりに買ったミステリー小説『死亡フラグが立ちました!』…読み終わりました。 [*ニュース&読み物]

image.jpg私は子供の頃は小説好きでしたが、ここ数年はほとんど本は読まない生活でした。
(小学校低学年から漫画よりも先に中高生向け程度のラノベにハマり、高校生の頃は推理小説に移りましたが推理小説の多くが大人向けであるため大抵なんかしらの性描写があり、不快で読まなくなりました。)

そんな私が数年ぶりに本屋でたまたま見つけて衝動買いしたのが、この『死亡フラグが立ちました!』です。
普段、いちいち読んだ本の感想は書きませんが、この本はいろいろ思うところがあるのでブログに載せたいと思います。

◆一言で言うなら、『中二病をこじらせたまま読みやすい文章を身につけた』作品
事故に見せかけて殺す『死神』と呼ばれる殺し屋を追う都市伝説ライターの話。
以下、軽いネタバレありで話ますので文字色薄めにしますので、読みづらい人は反転させて読んでください。

まず、主人公のツレがとんでもない万能超人なためピンチはあっさりと彼の機転で乗り越えてしまうし、突拍子もない行動で切り抜けてしまう。
そういう人を登場させるなら、それなりの説得力があるべきだが、天才ってだけ。

表紙にも『凶器は…バナナの皮!?』とありますが…マジでバナナの皮でした。
バナナの皮…踏んで滑ったことのある人ならわかると思いますが、バナナの皮はコントネタでは鉄板ですが、実際にはあまり滑りません。
滑っても体勢を崩す程度で頭から行くほど滑るとは思えない。
だからきっと、バナナの皮はダミーで裏に隠された計画的な犯行があるのだろうと思って読み始めた…しかし、それが本当にバナナの皮殺人事件だった。しかも複数。
殺人犯が、こんな特徴的な罠を複数回仕掛けるのは疑問だ。
他にも細かい点で、『え、こんなんでいいの?』って仕掛けがいっぱいで、そんな仕掛けで24時間以内に仕留めてるのが意外な感じ。
特に最愛の人のエピソードは、アレ持ちの人なら本人も周辺人物も神経質になる問題だから相手が知らずにってのは違和感。


そんなわけで…なんかアニメの『名探偵コナン』見てる感じ。
(※コナンはトリックにガッカリすることは多々あるが、アニメとしては好きです。)

読み終わって巻末の解説を読んでみれば、『すがすがしいくらいのB級っぷり』とすら書かれています。


◆そんな本でも、本から遠のいていた私に買わせてしまった装丁の凄さ・『このミス』というブランド感
image.jpgじゃあ、何で買った?という問題が…。
まず目を引いたのが表紙絵。
Portalのような人型が滑って、黄色×黒のいかにも危険な色。
否が応でも目が行ってしまう。

しかも、『死亡フラグ』は若者としては身近な言葉。
さらにはバナナの皮で殺人事件なんて起きるの?という興味。

でも普段はラノベとか読まないので、それだけだったらただの奇を衒った作品かと買いはしなかったかもしてませんが…もう一つの理由が『このミス』の名前です。

『このミス』…『このミステリーがすごい!』大賞
ミステリー小説として最近話題の賞。
受賞作品を読んだこともないが、何やら話題の賞らしいというのは聞いたことがある。

その『このミス』の『隠し球』であるらしい。
隠し球ってどういうこと?招待作か何かと勝手に勘違いして期待してしまった。
どうやら最終候補まで残って落ちたものを手を加えて出版にこぎつけた作品らしい。

いずれにしろ、こういうB級ものが最終選考にのこることがビックリなのだが…。
逆にこのミスってスゴイ賞なのかと思ったらそうでもないのかなぁ…て感じ。。。

一方で…解説を読んで、出版に当たり当初から半分くらいに文章量を削ってることを知り違和感の一つは納得したことがありました。
それは、新たなことが起きるとすぐに謎が解説されて予想する面白みが薄いこと。
推理ものは徐々に謎が解けて行くのが面白いと思うのだが、真犯人こそは最後まで隠されてたものの、新しい事件が起こるたびにすぐにトリックが片付けられてしまい推理する間もない。
文章が削減されてるためにそう感じてしまうのかもなぁと。

そうそう、解説と言えば解説に書かれてる一節は帯にも書かれていて、これに騙されたのもある。
『18ページまで立ち読みしてください』とあるのだが、そこは最初の一章だがそこは特段おかしな部分はないので買ってしまった。
きっと、実はしっかりミステリーなんだろうと思っていたから。
で、途中で本当にこのとんでも世界が続くのか?と読むのをやめようかとも思ったが、このミスで良い線行くくらいだし、いつかシリアス展開になるよね?と思いながら読んで、最後までその路線でした。
解説によれば、死神の設定についていけないで本を閉じた人は『はい、さようなら』という意味だったようだ。

そして読み終わり、解説読んで帯を見直して愕然としました。
小さく『大丈夫、脱力はしても損はしません。』の一文。

あぁ、『脱力』…まさに脱力だわorz
一応最後まで読んだということは損はしてないのかもしてないし、ブログのネタになりましたしね。。。ははは。

そんな脱力系…ラノベ的な推理ものやコナンとかが好きな人にはジェットコースター型の展開が面白いのかもね。

死亡フラグが立ちました! ~カレーde人類滅亡!? 殺人事件 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

死亡フラグが立ちました! ~カレーde人類滅亡!? 殺人事件 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

  • 作者: 七尾 与史
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2012/11/06
  • メディア: 文庫

死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 5-1)

死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 5-1)

  • 作者: 七尾 与史
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2010/07/06
  • メディア: 文庫

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